• DELI MENU
  • OBENTO MENU
  • CATERING
  • SHOP
  • NET SHOP

秋の鳩山農場は里芋の葉でいっぱい!!

秋の旬が実る鳩山農場 訪問記


autumn2015

秋の旬が実る鳩山農場 訪問記

秋の鳩山農場では、どんな野菜たちがどんな姿を見せてくれるのでしょうか?
秋色に染まった鳩山農場の様子をお届けします。

鳩山農場 2015年秋

秋の実や栗がなり、秋桜が咲く鳩山農場は
秋晴れの青空が広がっていました。

秋のオーガニック鳩山農場は
背の高さまで育った里芋の大きな葉っぱでいっぱいでした!

鳩山農場 2015年秋

梅雨の時期に伺ったときにはまだ小さかった里芋。たった数ヶ月しか経っていないにもかかわらず、見違えるほど立派に生長していました。青々とした特大の葉っぱをつけ、茎の背丈は1mを超えるほどに。それでも、収穫まではまだもう少しかかります。葉っぱが枯れ、元気がなくなってきたときが穫れ頃。時期としては霜が降りる直前ぐらいが目安です。
里芋の収穫は、「ユンボ」と呼ばれるショベルカーのような機械で行います。ユンボで掘り起こし、土の上に出てきた芋を手作業で回収。このような方法で手分けして収穫をしていくのです。そんな収穫作業のなかでとくに大変なのが、通称“バラシ作業”。親芋を中心にまとまって付いている実を、土を払いながらひとつひとつバラしていく作業です。これが、思った以上に力のいる大変な仕事。若いスタッフたちが力を合わせて、チームワークで乗り切ります。里芋を育てるうえで一番重要なのは、なんといっても水。大きな農家などはスプリンクラーを設置して水まきを行うそうです。水をきちんとあげないと、ゴリゴリの芋や痩せた芋が出来てしまうのだとか。

そのためスタッフも、水の管理にはとくに気を遣います。そんな里芋について、農場スタッフの滝沢さんはある展望を持っています。それは、「いつか“親芋”も商品化して皆さんに食べていただきたい!」というもの。里芋は、中心に親芋が生り、その親芋から子芋が生り、さらにその子芋から孫芋が生るそうで、スーパーなどで多く流通しているのは子芋だそうです。一番価値が高いとされているのが孫芋のため、孫芋をどれだけ大きく育てられるかが勝負だといいます。一方で親芋はというと、なんと畑で捨てられてしまうことがほとんど。
しかし、色こそ紫がかってはいるものの決して食べられないわけではなく、親芋をコロッケにして販売しているところもあるのだとか。滝沢さんも実際に親芋コロッケを食べたことがあり、「意外にもホクホクとしていて美味しかった!」と語っていました。今後、オーガニックハウスでもこの親芋をつかったメニューを登場させ、皆さんにぜひ食べていただきたいと考えているそうです。

秋から冬にかけて旬を迎えるブロッコリーとキャベツもすくすく育っていました。

この季節から冬にかけて旬を迎えるブロッコリーは、8月に種を蒔いて11月に収穫をします。この時期に行う作業は、主に“追肥”。ブロッコリーは、その生育に応じて収穫までに3回の追肥を行うそうです。また、この時期は虫への対策も必須。ブロッコリーの栽培においては、虫がつかないようにすることが一番といっていいほど大切なのですが、秋は一年のうちで最も多く虫が発生する季節。発生量が多いほか、夏の暑さが和らいできて虫の活動も活発になるのです。冬がくるまでは、虫との根気強い闘いが続きます。
ブロッコリーと同じ時期に旬を迎えるキャベツの畑にもお邪魔しました。
キャベツはブロッコリーと同じアブラナ科なので、旬も収穫期も、また管理の仕方もほとんど同じ。

鳩山農場 2015年秋
鳩山農場 2015年秋

そのためキャベツもやはり、今の時期は 肥料をやることと虫への対策がメインです。オーガニック農場である鳩山農場では、有機JASで認められた農薬を必要に応じて使いながら虫対策をします。しかし薬剤だけではどうしても対策がしきれないため、手やピンセットを使い 一匹一匹つまんで除去するという作業も必要になります。聞いているだけで気が遠くなるようですが、オーガニックの畑で野菜を育てるには、そういった根気強い作業が必要不可欠なのです。
キャベツのサイズを判断する際、一番外側の葉っぱのサイズを見るそうです。外葉の大きさに比例してキャベツは大玉になります。そのため、外葉をいかに大きく育てるかが勝負となります。

“柔らかくて美味しい”と大評判!鳩山農場の「グリーンウエーブ」

鳩山農場のグリーンリーフは、柔らかくて美味しい「グリーンウエーブ」という品種を中心に栽培しています。種蒔きは、早いものだと8月。収穫は10月の下旬頃から行います。 グリーンリーフも、この時期のメイン作業はやはり虫対策。キャベツやブロッコリーよりは虫のつきにくい野菜ですが、それでも対策は欠かせません。有機JASの薬剤は化学農薬に比べてどうしても効果が弱いため、早め早めの対策(予防)が必要になります。そのため担当スタッフは、毎日、朝一番に畑を巡回して野菜の様子を注意深く観察しているそうです。グリーンリーフの生育においては、水の管理が何よりも大事。水を適正にあげることで、文字どおり瑞々しく生長していきます。そのため、グリーンリーフの栽培には鳩山農場が誇る灌水設備が大活躍!畑と地下水をつなぐ設備であり、このおかげで雨が降らなくても自由に水やりができます。この成果あってか、鳩山農場のグリーンリーフは“柔らかくて美味しい”と好評です!

鳩山農場 2015年秋

新入社員もさっそく大活躍!
抜群のチームワークが自慢の鳩山農場。

新入社員と鳩山農場
新入社員と鳩山農場

いま鳩山農場では、今年の春に仲間入りしたばかりの2人の新入社員が大活躍しています! 1人目は 左近充(さこんじゅ)祥子さん。前任の金子先輩から、キャベツ・ブロッコリー・グリーンリーフの担当を引き継ぎ中です。これらの野菜はどれも、この季節の主役。新入早々に責任ある仕事を任され、大忙しの日々です。夏の種蒔きの際には、さっそく左近充さんが中心となって行いました。
そしてもう1人は 古田 敦也さん。古田さんは先日まで、夏の主役であるキュウリを担当していました。今年の夏はお盆あたりから雨の日ばかりが続き 記録的な日照不足と言われましたが、そんな中でもキュウリは9月まで収穫を続けられたそう。本来は11月の霜が降りる直前まで収穫し続けるのが理想ですが、あの悪条件を考えるとかなり成果を出してくれたと、農場スタッフの滝沢さんは語ります。
「うちの農場は人数が少ないので、入って間もないうちから担当を持たせてしまって、とても大変だと思います。2人とも本当によく頑張ってくれている。慣れない中でこれだけの業務をこなせるのは、素晴らしいと思います。」
全スタッフが20代というフレッシュな人材で構成される鳩山農場。溢れるエネルギーと農業への情熱、そして自慢のチームワークで、美味しく安全な野菜を届けるために毎日奮闘しています!

* * *

秋が過ぎれば、農場は静かな冬を迎えます。次に伺うのは、あたたかな日差しで雪解けがはじまる頃の鳩山農場。春色に染まったうららかな農場の姿が、いまから楽しみです。

ページトップヘ